Skip to main content

種族事情シリーズの雪ちゃんとユキヒョウの生態

· 8 min read

神ノ裂先生(@kaminosaki1)の種族事情シリーズが好きだという話を以前した

レギュラーキャラの雪ちゃんはユキヒョウをモデルにした獣人なので、ユキヒョウについて調べた。ユキヒョウの生態に関する信頼できる情報源は少なかったが、絶滅危惧動物百科(朝倉書店)に詳しい記述があった。また動物園の公式サイトの解説も参照した。

最初に宣言しておくが、動物を題材にしたマンガが動物の生態を完全に再現していなくてもいいと思う。この記事はあくまで僕の楽しみ方の紹介として読んで欲しい。

1.毛が長い

ユキヒョウは中央アジアの山岳地帯に分布する。このエリアは冬は雪に覆われる[1]。ユキヒョウの毛の量は季節によって変化し、冬は8cmに達する[1]。足の裏にも毛が生えており、冷気の遮断と雪の上での体重分散[1]・滑り止め[2]の役割を果たしている。

毛が長く季節によって生え変わるということから、ユキヒョウの獣人も毛の手入れには気を遣っていることが連想される。雪パパが美容師なのはそのイメージかもしれない。寒さ対策に特化した体なので暑さよりは寒さが得意そう。

漫画「髪型事情」 https://t.co/fUDL8vcrWB 人間が髪型でおしゃれするように、獣人たちは鱗や角を削り、豊富な体毛を生かしておしゃれするはず。他の種族も描きたいですね。 pic.twitter.com/wV6jzlq08T

— 神ノ裂@仕事募集中 (@kaminosaki1) 2018年11月21日

2.尻尾が太く長い

ユキヒョウの尻尾は太く長い(頭胴長1.2m〜1.5mに対して尾長90cm[1])。これは雪に覆われた山岳地帯でバランスを取るのに役立つ[2]。また休息中に体の外気に触れる場所を覆ったり、眠っているときに息が凍らないように鼻や口に被せるように巻いたり[1]と、自由自在にマフラーのような役割を果たす。

尻尾が太く長いことは雪ちゃんのコンプレックスとして描かれているが、実際はユキヒョウという種全体の特徴だ。とは言っても年頃の少年なので、比べなくてもいい他種族の獣人と比べてしまうのだろう。かわいい。

漫画「尻尾事情」 https://t.co/txY0HClrTA 俺が作り出した世界の獣人と人間の生活や意識的な違いが描ければいいなって思います。気が向いたら続きます。 pic.twitter.com/5kxcuMuSze

— 神ノ裂@仕事募集中 (@kaminosaki1) 2018年10月29日

ユキヒョウが単独行動する動物で(後述)尻尾は暖を取るために使うことを考えると、無意識に尻尾を春冬に巻きつけていたシーンは別の読み方もできて暖かい気持ちになる。実際暖かいだろうし。

漫画「尻尾事情3」  https://t.co/IRwvH62f2b 目は口程に物を言う。と言いますが、きっとこの世界では尻尾も同じように口ほどにものを言うでしょう。相手に這わせたりすればまたそれはとてもエッチですね。嗚呼。 pic.twitter.com/gdkPw4CGUg

— 神ノ裂@仕事募集中 (@kaminosaki1) 2019年1月8日

ユキヒョウが尻尾を口で噛む画像はググるとたくさん出てくるが、これも雪山での体温維持のための行動の名残のようだ。かわいい。

漫画「習性事情」 https://t.co/3ikPtdsiZ5 動物にはいろいろな習性があって、この世界の彼らにもその名残があるとかわいいですよね。家で飼っていた犬は俺の足の間を8の字に回り続ける習性がありました…習性じゃなくてなんて言うんでしょうねこれ、癖? pic.twitter.com/cWz90YVqOw

— 神ノ裂@仕事募集中 (@kaminosaki1) 2018年12月6日

3.交尾は冬

ユキヒョウは基本的に単独行動だ。意図的に痕跡を残して他個体と会わないようにしている[1]。例外は交尾と子育てだ。交尾は12月〜3月に行われ、すぐに別れる。メスは自分の毛を敷き詰めた巣を作り、約100日後に2〜3頭を産む。子はメスに育てられる。その期間は1年間[1]とも2年間[2]とも言われる。

ユキヒョウは自身の父親を知ることはない。だから前述の『習性事情』の「パパの膝の上」に乗れるのは獣人ならではだ。また、雪ちゃんの好きなものは「ママ」だ。

種族事情キャラ紹介 https://t.co/HkdBYdndCB  https://t.co/XjrKOKteJl 最近描いてる漫画「種族事情」のレギュラー6人の簡単な紹介です。自分の中でも描きながら設定を固めた節もあるのでなんか違っても多めに見てください。 pic.twitter.com/Elv5F2iWCM

— 神ノ裂@仕事募集中 (@kaminosaki1) 2018年12月27日

4.ジャンプ力が高い

6~15メートルの距離を一気に跳んで獲物を倒す[3]という。食物はヒツジ・シカ・ガゼル・マーモセット・ナキウサギ・地上性鳥類[1]だ。

岩山を自在に駆け回り獲物を捕らえる運動能力はバスケでも発揮されているのだろうか。バレー部にシカとウサギの獣人がいるけど優しい世界なのできっと仲良くしている。

習作「ゲームメイク」 #ショタ #ケモショタ #バスケ https://t.co/4xdw3DROMX pic.twitter.com/EeJVoRdVhB

— 神ノ裂@仕事募集中 (@kaminosaki1) 2018年8月24日

[1]自然環境研究センター(監訳) (2008). 絶滅危惧動物百科〈9〉バンデューラバルブス‐ポリネシアマイマイ類 朝倉書店
[2]札幌市円山動物園
[3]東山動植物園