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※ネタバレあり『さよならの朝に約束の花をかざろう』感想メモ

· 7 min read

あといろいろ思ったことね(ネタバレあるよ)

  • エリアルを拾うシーンの作画すごい
  • 少年役に少年を当てるアニメは正しい
  • ミド何者なんだ。強い母親の典型としてのキャラなんだろうけどもうちょっとバックストーリーあってもよくない?
  • 「お母さんを守りたい」って言う子供いる?
  • 余計なセリフ多すぎ。たとえばエリアルを拾うシーンで母親がとても強くエリアルを掴んでいるのをわざわざマキアのセリフで説明させる必要あった?
  • 思春期エリアルかわいかった。いろいろ手ほどきしてあげたい。老いない母親という脚本の仕掛けを一番うまく活用できていたのはこのパートだと思うのでもっと見たかった。兵士になりたいのはよくわからなかった
  • クリム・レイリアの話は上手くマキア・エリアルの話に絡んでないのでいっそのこと無くてよかったのでは。国家の話とかレナトの話とかも、詰め込みすぎだと思う。どこに注目すれば良いのかわからない。全部丁寧に書いて1クールやるか、削減しまくって30分に収めるかどちらかのほうが良かった。
  • 明らかに現実の女性の困難を意識した描写、たとえば子育てと仕事の両立とか若すぎる母親への冷たい視線とかはあからさまで笑ってしまった
  • 映像演出力のなさ。絵コンテも演出も劇場アニメにしては多すぎる人数で分担しているので統一性がない。背景を細かくして光の効果を足していけばいいというものではない。近いテーマの「おおかみこどもの雨と雪」とどうしても比べてしまって見劣りしていると感じた
  • 音楽は特に印象的なものがなく、つまり全然ダメだった

思い出したら追記します

2/28 追記
2回目見てきたんで

  • ストーリーの軸はマキアの「泣かない」とエリアルの「守る」という2つの約束。
  • エリアルが母を「守る」ことに固執する理由がよくわからなかったが、6歳編でのクリムとの会話が彼に大きな影響を与えたということ。母親の旧友であり、母親を泣かせるクリムはエリアルにエディプス・コンプレックスを起こさせたのだろう(僕はこの概念を信じていないが…)
  • エリアルとクリムはそれぞれマキア・レイリアとの関係において綺麗についになると思ったんだけどどの描写が決め手か忘れてしまった
  • レイリアは妊娠を理由にマキアとともに逃げることを拒むが、そのシーンで彼女はバロウによって左右に引き裂かれた垂れ幕?を見上げていた。上から垂れ下がる布である垂れ幕はヒビオルであり、縦に時間・横に人間関係を記すヒビオルを左右に裂くことはレイリアがマキアやクリムと別れて生きることを覚悟したことを意味している
  • 15歳エリアルが酔ってマキアにおかえりのキスを要求するのは何なのだろう。異性としてマキアを求めていたとしても、ああいう絡み方はおっさんのそれであって15歳には思えないんだよなあ。僕としてはあれは昔に戻りたい気持ちの表出なのかなと思った。母子関係と男女関係の間のアンビバレントな状態というか。
  • 15歳編ラストで窓に掛けられたモビールが映る。モビールは「吊るされる」という点でヒビオルと共通点を持つが「分岐する」という属性も持っている。エリアルがマキアと別れて生きることを選ぶ15歳編の総括としてモビールを映すのは見事。

以下友達が言ってたこと

  • 思春期に母親のことを「母さん」と呼ばなくなる現象は普遍的だが、マキアとエリアルの関係に限って言えばそもそも本当の母子ではないので、この現象に違う意味が重なってくる
  • 一般的には思春期を過ぎればまた「母さん」に戻るが、マキアは不老なので(少なくとも外形的には)もう二度と「母さん」には戻らない