前半はストレートに楽しめたものの、後半に入ってから明らかなストーリーの弱さを感じてしまった。
そのせいで視聴後感はあまりよくなく、6か月間期待した細田作品がこれか、と落ち込んでいた。
しかしいろいろな点を整理し、他の人の感想を読んだり聞いたりするなかでだんだんと問題点が明確になり始め、よかったところ、よくなかったところを割とはっきりと意識できるようになった結果、総合点としては悪くない作品だったと思うようになった。
これから視聴するという方は、以下の点に気を配りながら見ると面白いと思う。
・複数現れる親子(父子)の対比
・話が広がってきても、あくまで重要なのは熊徹と九太の関係である
・話の方向性が怪しいと思った時には、無理に理解しようとせず映像と音楽に身を委ねること
3つ目は一度こうしてしまうと最後まで流れに戻れない可能性もありますが…
この作品はそもそもエンターテインメント性を重視しているので、10歳児くらいの理解力でも十分楽しめるように作られています。だから伏線の見落としや出来事の理解はほとんど心配ないでしょう。